駆け上がりソングを紹介したい!
こんにちは。
名古屋音響の金塚です。
突然ですが、まずはこの2曲をお聞きください。
【Mrs. GREEN APPLE – StaRt】
【sumika – 10時の方角】
この2曲はいずれも結婚式で人気の高い楽曲ですが、実はとある共通点があるのです。
前向きで明るい歌詞、
邦楽ロックという文脈の中でストリングスやピアノを効果的に用いたサウンド、
表拍で鳴る軽快なスネア。
こうした要素ももちろん魅力ですが、何よりも────
「ドレミファソラシド」で駆け上がるサビ始まり
この駆け上がりのメロディこそが、楽曲をさらに特別なものにしているのです。
考えてみれば、これほどまでに単純かつ明快なメロディはないでしょう。
ですが、「ドレミファソラシド」は世代を超え、誰しもがすぐに思い出すことのできる魔法のようなメロディです。
誰もが子どものころから慣れ親しみ、自然と覚えた音階であり、まるでカーテンを一気に開け放つかのような解放感があります。
また、音階が上へと上がっていくことで、人は自然と気持ちが引き上げられる感覚を覚えます。
心臓の鼓動が早まっていくように、音楽の高まりと身体のリズムが呼応するのです。
この高揚感こそ、駆け上がるメロディの魅力です。
このようにプリミティブな感覚に強く焼き付いたメロディで駆け上がることで、安心と高揚、懐かしさと未来への期待、
「これから何かが始まるんだ」という感覚を、会場全体が説明がなくとも共有できるのです。
つまり、「ドレミファソラシド」で駆け上がるメロディは、
・誰もが聞きなじみのあるメロディによる安心感
・音階がどんどん上がってゆくワクワク感
この2つがかけ合わさった、まさに「祝宴にもってこいのメロディ表現」だと言えるでしょう。
ここでいくつかの楽曲を紹介させてください。
これらはどれも『「ドレミファソラシド」の駆け上がりが印象的』、かつ『結婚式におすすめの楽曲』です。
【go!go!vanillas – アメイジングレース】
ロカビリー/カントリーの要素をポップに落とし込んだ、 go!go!vanillas の軽快なナンバー。
サビ冒頭から駆け上がる、パーティの始まりにぴったりの楽曲です。
“ 全てを愛して 今日を暮らす 僕らの未来に賭けてみよう ”
という歌詞に込められた決意が、結婚式を迎えた新郎新婦の姿と重なるのではないでしょうか。
【サカナクション – セントレイ】
イントロのシンセリフが印象的な疾走感あふれるダンスロックチューン。
こちらもサビ始まりに駆け上がりがありますが、リズムに少しひねりがあり、今までの楽曲とはまた違った雰囲気が味わえると思います。
サビ前の緊張感をサビで一気に解放する展開や、サウンドメイクがとても映える楽曲です。
再入場や光の演出など、「ここぞ!」というシーンをこの楽曲で鮮やかに彩ってみては。
【aiko – ロージー】
インディーズ期のaikoによる名曲です。
サビ冒頭での駆け上がりの中で、「ミ」の音にアクセントが置かれており、少しアンニュイな雰囲気を纏います。
“ 伝えればきりがない 溢れるこの愛しさ怖い程たくさん ”
の歌詞が示すように、aiko楽曲の中では珍しいストレートなラブソングです。
感情を揺さぶるような締め方の楽曲で、エンドロールにもオススメです。
【Da-iCE – ノンフィクションズ】
リリースしたばかりの曲からも1曲。
甲子園のテーマソングとしても広く知られた楽曲で、サビの途中に現れる駆け上がりが非常に印象的です。
ブラスが華やかに響き渡り、フラワーシャワーや入場にもシーンを一層ドラマチックに彩ってくれるでしょう。
結婚式でも人気曲になるポテンシャルをひしひしと感じます。
以上、駆け上がりのメロディが印象的な4曲を紹介させていただきました。
音階が上がっていくというシンプルな音表現でありながら、それぞれの楽曲に違った雰囲気を感じられるのが面白いところです。
他にも駆け上がりを含んだ楽曲は数多く存在しています。また、今後もどんどん増えていくことでしょう。
日常の中でよく耳にするあの楽曲にも、人知れず駆け上がりが隠れているかもしれません。
是非、皆さんもお気に入りの「駆け上がりソング」を見つけてみてください。
最後に、私が最もおすすめしたい「駆け上がりソング」で締めくくりたいと思います。
ありがとうございました。
【くるり – 春風】